新社会人が投資で最初にやるべき3つのこと|月5,000円で始めた実体験

初任給を手にしたとき、「このお金、銀行に入れておくだけでいいのかな」とふと思いました。

SNSでは同期が「NISA始めた」と投稿しているし、ニュースでは「投資しないと老後が危ない」と煽ってくる。でも証券口座の開設画面を開いた瞬間、専門用語の嵐で即閉じた――そんな経験、ありませんか?

この記事の要点

  • 投資の前に「生活防衛資金」を3ヶ月分確保する
  • 新NISAのつみたて投資枠で月5,000円から始める
  • 証券口座はSBI証券か楽天証券の2択でOK
  • 最初の1本は「全世界株式インデックスファンド」が無難

投資を始める前に、まずやること

友達に「投資始めたいんだけど」と相談されたら、私は必ず「まだ早い」と止めます。投資より先にやることがあるからです。

生活防衛資金を貯める

生活防衛資金とは、急に仕事を辞めたり、病気で働けなくなったときに使うお金のこと。まるで車の「エアバッグ」みたいなもので、普段は使わないけど、ないと本当に困ります。

目安は生活費の3ヶ月分。一人暮らしで月15万円かかるなら45万円、実家暮らしなら月5万円×3ヶ月=15万円くらい。

この資金は投資に回さず、普通預金口座に置いておきます。「いつでも引き出せる状態」がポイントです。

毎月の収支を把握する

大卒の初任給は約22万円。ここから社会保険料や税金が引かれて、手取りはだいたい17〜18万円になります。

家賃、食費、スマホ代、交際費を引いて、手元にいくら残るか。この「余裕分」の中から投資に回す金額を決めます。無理して投資に回すと、来月のカード請求で青ざめることになるので気をつけてください。

目安 手取りの5%が投資の出発点。手取り17万円なら月8,500円。まずは月3,000〜5,000円でもまったく問題ありません。コンビニのコーヒーを週2回我慢するくらいの感覚です。

証券口座を開設する――迷ったらこの2社

投資を始めるには証券口座が必要です。銀行口座とは別物で、株やETF、投資信託を買うための専用口座だと思ってください。

ネット証券は手数料が安く、スマホだけで完結するので新社会人には最適です。正直、この2社のどちらかを選べば間違いありません。

項目SBI証券楽天証券
口座開設数1,300万超1,100万超
売買手数料無料無料
最低積立額100円〜100円〜
クレカ積立三井住友カード(0.5〜3.0%還元)楽天カード(0.5〜1.0%還元)
NISA対応つみたて・成長投資枠 両対応つみたて・成長投資枠 両対応
おすすめな人IPO投資もやりたい人楽天ポイントを貯めている人

口座開設はスマホで10分。マイナンバーカードがあれば最短翌営業日に開設できます。

個人的には、楽天経済圏(楽天カード・楽天市場・楽天モバイル)を使っているなら楽天証券、それ以外ならSBI証券がおすすめ。理由はシンプルで、ポイント還元の恩恵を一番受けやすいからです。

新NISAで月5,000円から積立投資を始める

証券口座を開設したら、次はNISA口座の申し込みをしてください。これ、絶対にやった方がいいです。

NISAは「投資で出た利益に税金がかからない」制度。通常は利益の約20%を税金で持っていかれるのが、NISAならゼロ。100万円の利益なら20万円もお得になる計算です。コンビニのクーポンとはケタが違います。

つみたて投資枠と成長投資枠の違い

項目つみたて投資枠成長投資枠
年間上限120万円240万円
投資対象金融庁が選んだ投資信託・ETF上場株式・ETF・投資信託など幅広い
非課税期間無期限無期限
向いている人コツコツ積み立てたい初心者個別株やETFにも挑戦したい中級者

新社会人はまずつみたて投資枠だけ使えばOK。年間120万円が上限ですが、月5,000円なら年間6万円。上限の心配はまったくいりません。

注意 NISA口座は1人1口座しか作れません。SBI証券で作ったら楽天証券では作れない(年に1回だけ変更可能)。最初にどちらの証券会社で開くか、慎重に決めてください。

最初の1本、何を買えばいい?

結論から言うと、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)。通称「オルカン」。

これ1本で世界中の約3,000社に分散投資できます。まるで「世界経済の幕の内弁当」。アメリカも日本もヨーロッパも新興国も、全部入り。

もう1つの人気商品はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)。こちらはアメリカの大企業500社に投資するファンド。Apple、Microsoft、Amazonなどが入っています。

どちらを選ぶかは好みの問題ですが、迷ったらオルカン。「とりあえず世界全体に賭ける」方が、初心者には安心感があります。

月5,000円で20年後どうなる?

「月5,000円で意味あるの?」と思うかもしれません。数字で見てみましょう。

年利5%で20年間、毎月5,000円を積み立てた場合:

  • 元本:120万円(5,000円×12ヶ月×20年)
  • 運用益:約85万円
  • 合計:約205万円

120万円が205万円になる。銀行預金だと20年後も120万円のままです。この差は「時間」と「複利」のちから。雪だるまを坂の上から転がすのと同じで、早く始めるほど大きくなります。

月1万円に増やせば合計約411万円。月2万円なら約822万円。新社会人のうちから始める最大のメリットは、この「時間」を味方につけられることです。

新社会人がやりがちな3つの失敗

1. 生活防衛資金を貯めずにいきなり投資

冷蔵庫が壊れた、引越しが必要になった。急な出費で投資を売却すると、タイミングによっては損します。焦らず、まず3ヶ月分の貯金から。

2. SNSで見た個別株に手を出す

「この株が3倍になった!」という投稿を見て同じ株を買う。これは上がった後に買っているだけなので、高値掴みになりやすいです。最初はインデックスファンドの積立一択。

3. 株価が下がって慌てて売る

投資を始めて数ヶ月、必ず株価が下がる日が来ます。ここで売ったら負け確定。積立投資は「安いときにたくさん買える」仕組みなので、下がったときこそチャンス。20年の長期戦なので、日々の値動きは気にしないのが正解です。

新社会人の投資スタートチェックリスト

  • 生活防衛資金(生活費3ヶ月分)を確保した
  • 毎月の収支を把握して、投資に回せる金額を決めた
  • SBI証券 or 楽天証券で証券口座を開設した
  • NISA口座を申し込んだ
  • つみたて投資枠でオルカン or S&P500を設定した
  • 月5,000円以上の自動積立を設定した
  • 「20年続ける」と決めた(紙に書いて冷蔵庫に貼るのもあり)

まずは証券口座を開くところから

投資の勉強を完璧にしてから始めようとすると、いつまでも始められません。口座開設は無料で、開いたからといって何か買わなきゃいけないわけでもない。

今日やること1つだけ。東京証券取引所の公式サイトで投資の基礎を確認してから、SBI証券か楽天証券の口座開設ページを開いてみてください。10分で終わります。