この記事の要点
- 金ETFは金価格に連動するファンドで、株と同じように証券口座で1口から買えますよ。
- 初心者には信託報酬の安さと純資産の大きさで銘柄を選ぶのがわかりやすいですね。
- 2026年の注目銘柄は447A・314A・1540・GLDMの4本。コストか実績か、目的で選びましょう。
- 新NISAの成長投資枠で買えば、売却益と分配金が非課税になりますよ。
「金は安全資産って聞くけど、金の延べ棒を買うのはちょっと…」と感じていませんか。そんな方に人気なのが金ETFです。証券口座があれば、株を買うのと同じ感覚で金に投資できますよ。本記事では、2026年現在おすすめの金ETF6銘柄を、信託報酬や純資産で比較しながら、子どもでもわかるやさしい例え話でご案内します。
金ETFってなに?|大きな金庫の小さな取り分
金ETFをひと言で説明すると、大きな金庫を大勢でシェアする仕組みです。運用会社が大量の金地金(現物の金)を買って金庫に保管し、その所有権を細かく分けて証券取引所で売買できるようにしたものですね。
たとえばクラスでお菓子の大箱を買って、みんなで1個ずつ分け合うイメージです。ひとりで大箱を買うと高いけれど、みんなで分けると一口分は安くなりますよね。金ETFも同じで、1口数千円から金の所有権を持つことができますよ。
金ETFの基本のしくみ
- 運用会社が金地金を保管(裏付けあり型が主流)
- その所有権を口数(くちすう)で証券取引所に上場
- 株と同じように、リアルタイムで売り買いできる
- 金価格が上がれば、金ETFの価格も上がる仕組み
金ETFの3つの魅力|なぜ初心者に人気なのか
金ETFが投資初心者に選ばれている理由は、大きく3つありますよ。
魅力①|少額から始められる
金の延べ棒(1キロ)を買うとなると、2026年4月時点で約1,500万円もします。とても気軽には手を出せませんね。一方、金ETFなら数千円から1口買えます。お小遣いで始められる金額です。
魅力②|保管の手間がいらない
現物の金を買うと、自宅の金庫や銀行の貸金庫で保管する必要があります。盗難や紛失のリスクもありますね。金ETFなら、所有権は証券会社の口座にデジタルで記録されるので、保管の心配はゼロですよ。
魅力③|いつでも売り買いできる
株式市場が開いている時間なら、いつでも金ETFを売却して現金化できます。現物の金だと、買取店に持ち込んで査定を受ける手間がかかりますね。金ETFはクリック1つで売却完了なので、急にお金が必要になったときも安心です。
知っておきたいデメリット|配当はないですよ
魅力の多い金ETFですが、注意点もあります。買う前にしっかり確認しましょうね。
金ETFの主なデメリット
- 配当金や利息がもらえない:利益は売却益のみ。月々の収入には向きません。
- 元本保証ではない:金価格が下がれば、金ETFの価格も下がります。
- 信託報酬がかかる:年0.077%~0.44%程度のコストが毎日少しずつ引かれます。
- 為替の影響を受ける:海外金ETF(GLDMなど)は円安・円高で価格が動きます。
とくに、株のような配当金が出ない点は要注意です。「毎月のお小遣い感覚で配当をもらいたい」という方には、高配当ETFの方が合っていますね。金ETFは長期で資産を守る役割と考えるのがよいでしょう。
2026年|金ETFおすすめ6銘柄を比較表で見る
2026年現在、東証や米国市場で買える主な金ETFを、信託報酬と純資産でまとめました。コストの安さ順に並べていますよ。
| 銘柄コード | 商品名 | 信託報酬(年) | 純資産規模 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 447A | ステート・ストリート 金ETF | 0.077% | 新興だが急拡大中 | 国内最安コスト |
| GLDM | SPDR ゴールド・ミニシェアーズ | 0.10% | 米国大型 | 米国最安・低コスト長期向き |
| 425A | グローバルX 金ETF | 0.1775% | 中規模 | コストと流動性のバランス型 |
| 314A | iシェアーズ 金ETF | 0.22% | 大型 | 流動性・実績バランス◎ |
| 1326 | SPDR ゴールド・シェア | 0.40% | 約14.6兆円(国内最大級) | 世界最大級・実績豊富 |
| 1540 | 純金上場信託(金の果実) | 0.44% | 約1.9兆円 | 1口=1g相当・現物交換可 |
※信託報酬と純資産は2026年4月時点の概算値です。最新情報は各証券会社のページで確認してくださいね。
銘柄選びの3つの視点|どれを選べばいい?
「比較表を見ても、どれを買えばよいか迷う…」という方のために、3つの選び方をご案内しますね。
視点①|コスト最優先なら447A・GLDM
長期で10年・20年と保有するなら、信託報酬の差が大きく効いてきますよ。たとえば100万円を20年保有した場合、信託報酬0.077%なら約1.5万円のコストですが、0.44%だと約8.8万円もかかります。コスト重視なら447A(国内)かGLDM(米国)が有力候補です。
視点②|安心感重視なら1326・1540
純資産が大きい銘柄は、運用会社の経営が安定していて、突然の繰上償還(ファンドが終了すること)のリスクが低いですね。実績豊富な1326か、1口=1g相当でわかりやすい1540なら、初めての方も安心して保有できます。
視点③|バランスなら314A
「コストもそこそこ、純資産もそこそこ、流動性もそこそこ欲しい」という欲張りな方には、3つのバランスがとれた314A(iシェアーズ 金ETF)がおすすめですよ。2026年に入って人気が高まっています。
金ETFの買い方|4ステップで完了
金ETFを買う流れは、株を買うのとほぼ同じです。証券口座を持っていればすぐに始められますよ。
購入の4ステップ
- 証券口座を開設する:楽天証券・SBI証券・マネックス証券など、ネット証券なら手数料が安いですよ。
- 口座に入金する:銀行から証券口座へ振込か、即時入金サービスで反映されます。
- 銘柄コードで検索する:証券会社のアプリで「1540」「314A」など、銘柄コードを入力して検索しましょう。
- 注文数(口数)と注文方法を指定して購入:成行(なりゆき)か指値(さしね)を選んで発注完了です。
慣れないうちは「成行注文」で1口だけ買ってみるのがおすすめですよ。実際に保有してみると、価格の動きにも実感がわきます。
新NISA成長投資枠で買うとお得|非課税のメリット
2024年から始まった新NISAでは、ほとんどの国内金ETFが成長投資枠で買えます。新NISA口座で買うと、売却益と分配金が非課税になりますよ。
通常の課税口座だと、売却益の20.315%が税金として引かれます。たとえば10万円の利益が出ても、約2万円が税金で引かれてしまいますね。新NISAなら、この約2万円が丸ごと手元に残りますよ。
新NISAでの注意点
- 金ETFはつみたて投資枠の対象外(成長投資枠のみ)
- 成長投資枠の年間上限は240万円
- 米国ETF(GLDM等)も新NISAで買えるが、現地税(10%)は引かれる
- NISA口座での損失は他の利益と損益通算できない
金ETF・現物・投資信託|3つの違いを比較
金への投資手段は3つあります。それぞれの特徴を比べてみましょうね。
| 項目 | 金ETF | 金現物 | 金投資信託 |
|---|---|---|---|
| 最低投資額 | 数千円~ | 数十万円~(地金) | 100円~(積立可) |
| 保管 | 証券口座(不要) | 自宅金庫・貸金庫 | 証券口座(不要) |
| コスト(年) | 0.077%~0.44% | 購入時手数料のみ | 0.4%~1.0%程度 |
| 売買のしやすさ | リアルタイム | 買取店へ持込み | 1日1回基準価額で |
| 売却益の税金 | 20.315%(NISA非課税) | 譲渡所得(50万円控除) | 20.315%(NISA非課税) |
| 損益通算 | 株式と通算可 | 株式と通算不可 | 株式と通算可 |
「とにかく手軽に始めたい」なら金ETF、「手元に持ちたい」なら現物、「毎月コツコツ積み立てたい」なら投資信託というのが目安ですね。
ポートフォリオ全体の何%を金にする?|目安はこの考え方
「金ETFを買うのはわかったけど、いくらまで買えばいいの?」という質問もよくいただきますね。投資の世界では、資産全体の5%~15%程度を金にするという目安がよく語られています。
これは「すべての卵を1つのかごに盛らない」という分散投資の考え方ですよ。たとえば株が暴落しても、金が値上がりすれば資産全体のダメージを和らげてくれますね。
年代別の金保有比率の目安
- 20代~30代:5%~10%(株式中心で成長を狙いたい時期)
- 40代~50代:10%~15%(資産を守りつつ増やしたい時期)
- 60代以降:15%~20%(資産防衛を重視したい時期)
たとえば資産100万円の30代なら、5万円~10万円を金ETFに、というイメージです。最初から目安比率まで一気に買う必要はありません。月1万円ずつ積み立てて、数年かけて理想の比率に近づけていくのもよい方法ですよ。
初心者チェックリスト|買う前に確認しよう
購入前の7つのチェック項目
- □ 証券口座(できればNISA口座)を開設した
- □ 投資資金は生活費とは別の余裕資金から出している
- □ 信託報酬を3銘柄以上比較した
- □ 純資産が100億円以上の銘柄を選んだ
- □ 金が無配当(配当金が出ない)であることを理解した
- □ 値下がりリスクがあることを理解した
- □ 最初は1口だけ買って、値動きに慣れる予定にした
よくある質問 FAQ
Q1. 金ETFはいくらから買えますか。
銘柄によりますが、1口あたり数千円から購入できます。たとえば1540(純金上場信託)は1口で金1グラム相当(約1.5万円前後)、314Aや447Aなら数千円台から購入可能です。少額でスタートして、価格に慣れてから増やしていけますよ。
Q2. 金ETFは新NISAで買えますか。
はい、ほとんどの国内金ETFは新NISAの成長投資枠の対象です。売却益と分配金が非課税になりますので、長期保有を考えている方は新NISA口座での購入をおすすめしますよ。ただし、つみたて投資枠の対象外ですのでご注意ください。
Q3. 金ETFと現物の金、どちらを買うべきですか。
保管の手間と少額投資のしやすさを優先するなら金ETFが向いていますね。一方、手元に持ちたい安心感や、5年超保有時の50万円特別控除を活かしたいなら現物がおすすめです。両方を組み合わせる方も少なくありませんよ。
まとめ|まず1口買って、金との付き合いを始めよう
金ETFは、株と同じ感覚で金に投資できる便利な商品です。2026年現在のおすすめは、コスト最優先なら447A・GLDM、安心感重視なら1326・1540、バランス型なら314Aですね。新NISAの成長投資枠を使えば、売却益と分配金が非課税になりますよ。まずは数千円で1口だけ買って、金価格の動きに慣れることから始めましょう。資産の一部を金で守るという感覚が、これからの時代にはきっと役に立ちますよ。