SCHD 楽天・SBI 比較 完全ガイド 2026|米国増配株ETFの投資信託はどっちがおすすめ?

「高配当ETFのSCHDがいいって聞いたけど、英語の口座とか為替とか難しそう…」「楽天SCHDとSBI・SCHD、名前が似ていてどっちを選べばいいの?」そんな声をよく聞きます。じつは今、本家の米国ETF「SCHD」を、日本円のまま100円から買える投資信託が登場して大人気なんです。この記事では、SCHDってそもそも何?というところから、楽天版とSBI版のちがい、NISAと特定口座どちらで買うべきかまで、はじめての方にもわかるようにやさしく解説しますよ。

SCHDとは?「配当の優等生100社を集めたお弁当箱」

SCHD(シュワブ・米国配当株式ETF)は、アメリカの「ダウ・ジョーンズ米国配当100指数」に連動するETFです。むずかしく聞こえますが、中身はシンプル。「10年以上ずっと配当を出し続けていて、しかも財務がしっかりした米国の優良企業100社」だけを選んで詰め込んだお弁当箱のようなものだと思ってください。

ただ配当が高いだけの会社を集めると、業績が悪くて株価が下がっただけの「危ない高配当」も混ざってしまいます。SCHDは「配当を増やし続ける力」と「財務の健全性」でふるいにかけるので、まるで毎年おこづかいを少しずつ増やしてくれる、しっかり者のお店ばかりを集めたイメージなんですね。

  • 連動指数:ダウ・ジョーンズ米国配当100指数
  • 銘柄数:約100社(エネルギー・生活必需品・ヘルスケア・資本財などが中心)
  • 経費率:年0.06%(本家ETFの場合)と激安クラス
  • 分配金利回り:およそ3.4〜3.8%(2025〜2026年の目安)
  • 分配(決算):年4回(3月・6月・9月・12月)

過去の増配率は年平均でおよそ10%前後と高く、「今もらえる配当の多さ」と「これからの増配」の両取りをねらえるのが人気の理由です。上位銘柄にはシェブロンやコノコフィリップスといったエネルギー企業のほか、生活必需品・ヘルスケアの大型株が並びます。一方でハイテク株は少なめなので、S&P500やQQQのような値上がり重視の指数とは性格がちがう点はおさえておきましょう。

なぜ今「投資信託版SCHD」が人気なの?

本家のSCHDは米国のETFなので、買うには米ドルに両替して、米国株口座で注文する必要があります。為替手数料や、分配金が出るたびにドルで入金される手間もあり、初心者には少しハードルが高いんですね。

そこで登場したのが、SCHDに投資する「投資信託」です。これなら日本円のまま、ネット証券で100円から・自動積立OKで買えて、為替の注文も運用会社がまとめてやってくれます。まるで「海外の名店の味を、近所のスーパーでお弁当として買える」ようになったわけですね。その代表格が「楽天SCHD」と「SBI・SCHD」の2本です。

くらべる点本家ETF「SCHD」投信版(楽天・SBI)
通貨米ドルが必要日本円のままでOK
最低金額1株単位(数十ドル〜)100円から
自動積立やや手間かんたんに設定可能
分配金の通貨米ドルで入金日本円で受け取り
経費・コスト年0.06%年0.12%前後

コストだけ見ると本家ETFが安いですが、為替や手間を考えると、初心者はまず投信版1本に絞るのがシンプルでおすすめですよ。

楽天SCHD vs SBI・SCHD 徹底比較

正式名称は、楽天版が「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」、SBI版が「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」です。どちらも同じSCHDに連動するので、運用成績そのものはほぼ同じ。ちがいは「コスト」と「使い勝手」に出ます。

項目楽天SCHDSBI・SCHD
信託報酬(年率)約0.1238%約0.1227%
設定時期2024年9月2024年12月
決算(分配)年4回年4回
分配金コース変更受取⇔再投資の変更OK(2025年6月からNISAでも可)購入後の変更は不可
投信保有ポイント対象外投信マイレージ 年0.022%還元
おもな証券会社楽天証券SBI証券

信託報酬はSBI・SCHDが0.0011%だけ安いですが、これは1,000万円を10年間運用してもコスト差は約1,100円ほど。正直、ここだけで選ぶ必要はありません。販売開始当初は0.06%以上の差がありましたが、2025年5月に両方が引き下げられ、いまではほぼ横並びになりました。

選び方のポイントは2つだけ。①分配金の受け取り方を後から変えたいなら楽天SCHD(受取→再投資などを切り替え可能)、②保有しているだけのポイントでコツコツ得したいならSBI・SCHD(年0.022%分のポイント)。あとは、ふだん使っている証券会社に合わせて選ぶのがいちばんラクですよ。

NISA成長投資枠?それとも特定口座?税金の落とし穴

楽天SCHDもSBI・SCHDも、新NISAの「成長投資枠」で買えます(つみたて投資枠では買えません)。ここで多くの人がつまずくのが、アメリカで天引きされる10%の税金です。

SCHDの分配金は、まずアメリカで10%が源泉徴収されてから日本に届きます。そのうえで

  • 特定口座の場合:日本でかかる約20%の税金から、米国でひかれた10%分を差し引いて調整してくれます(二重課税調整=外国税額控除の仕組み)。だから米国+日本でトータル約20%におさまります。
  • NISA口座の場合:日本の税金はゼロになりますが、米国の10%は戻ってきません。NISAは二重課税調整の対象外だからです。

つまり「NISAなら完全非課税」と思っていると、分配金には米国の10%だけは必ずかかる、ということ。それでも日本の約20%がまるごとゼロになるメリットは大きく、値上がり益も非課税になるので、長期で持つなら成長投資枠の活用は十分おすすめです。

口座分配金にかかる税金値上がり益
特定口座米国10%+日本(調整後)=合計 約20.315%約20.315%課税
新NISA(成長投資枠)米国10%のみ(日本分は非課税)非課税

分配金で月いくら?かんたんシミュレーション

「SCHDで毎月おこづかいをもらうには、いくら必要なの?」というのは気になりますよね。分配金利回りを年3.5%(税引前)と仮定して、ざっくり計算するとこうなります。

ほしい分配金(月・税引前)必要な投資額(目安)
月1万円約343万円
月3万円約1,029万円
月5万円約1,715万円
月10万円約3,429万円

大きな金額に見えますが、SCHDの強みは増配。今は利回り3.5%でも、企業が配当を増やしていけば、同じ投資額でもらえる金額は将来じわじわ増えていきます。まるで植えた木が毎年少しずつ大きな実をつけてくれるイメージですね。あせらず積立で育てていきましょう。

受取型と再投資型、どっちを選ぶ?

投信版SCHDには、分配金をそのまま受け取る「受取型」と、自動で買い増しに回す「再投資型」があります。資産を増やしたい現役世代は再投資型で複利の力を活かし、配当を生活費の足しにしたい人は受取型を選ぶのが基本です。楽天SCHDなら後から変更できるので、「今は増やす→将来は受け取る」と切り替える使い方もできますよ。

SCHD投資でやりがちな失敗 TOP5

順位失敗対策
1「非課税だから」とNISAで分配金の米国10%を見落とす分配金には米国10%が必ずかかると理解しておく
2S&P500と同じ値上がりを期待してしまうSCHDは配当重視。値上がりはマイルドと割り切る
3信託報酬0.001%の差だけで証券会社を選ぶ差はごくわずか。ポイントや使い勝手で選ぶ
4本家ETFと投信を二重に買って管理が複雑になる初心者は投信版1本に絞るとシンプル
5受取型にして再投資の複利を逃す増やしたい時期は再投資型を選ぶ(楽天は後から変更可)

初心者チェックリスト

  • SCHD=「増配を続ける米国優良100社」の高配当ETFと理解した
  • 日本では楽天SCHD/SBI・SCHDの投信版が手軽だと分かった
  • 信託報酬の差はごくわずか(約0.001%)と確認した
  • 分配金を変えたいなら楽天、ポイント重視ならSBIで選べる
  • 新NISAは成長投資枠で買える(つみたて枠は不可)
  • 分配金には米国10%の税金が必ずかかると理解した
  • まずは少額・積立から始めると決めた

SCHDが向いている人・向いていない人

どんなに人気の商品でも、自分の目的に合っているかが大事です。SCHDは「配当をもらいながら、ゆっくり資産も育てたい」という人にぴったりですが、全員に最適というわけではありません。下の表で自分はどちらに近いか、チェックしてみてくださいね。

向いている人あまり向いていない人
定期的に分配金(インカム)が欲しいとにかく値上がり益を最大化したい
増配で受取額が増えるのを楽しみたい分配金は不要で複利だけで増やしたい
株価の上下に一喜一憂したくないハイテク株の大きな成長に賭けたい
米国の優良企業に分散して投資したい1社の個別株で大きく勝負したい

もし「値上がりも分配金も両方ほしい」という欲ばりさんなら、S&P500やオルカン(全世界株式)と、SCHDを組み合わせて持つのがおすすめです。成長エンジンのS&P500と、安定の配当をくれるSCHDまるでスピードの出る車に、燃費のいいエンジンを足すようなイメージで、心強い組み合わせになりますよ。分配金を再投資に回せば、SCHD自体でもしっかり複利の効果は得られます。

まとめ

SCHDは「高い配当」と「増配の成長」を両取りできる、米国の人気高配当ETFです。日本では楽天SCHDとSBI・SCHDという投資信託版が登場し、100円から日本円のまま買えるようになりました。2本のちがいはごくわずかで、分配金コースを変えたいなら楽天、保有ポイントが欲しいならSBIと覚えればOK。新NISAの成長投資枠を使えば日本の税金は非課税になりますが、米国の10%だけはかかる点だけ忘れずに。まずは無理のない金額から、コツコツ育てていきましょうね。