ロボアドバイザー(投資一任型)は、リスク許容度に応じてAIが世界中の資産に自動で分散投資し、定期的なリバランスや税金最適化まで丸ごと代行してくれるサービスです。2026年現在、預かり資産1兆円超のWealthNaviをはじめ、完全成果報酬型のSUSTEN、信託報酬込みで安いON COMPASS、AI予測型のROBOPRO、231コースのTHEO+ docomoなど、特色の異なる主要5社が並んでいます。本記事では手数料・新NISA対応・直近3年の実績を比較表で整理し、初心者が自分に合う1社を選べるようにまとめました。
ロボアドバイザーとは|投資一任型とアドバイス型の違い
ロボアドバイザーは大きく「投資一任型」と「アドバイス型」の2種類に分かれます。投資一任型は、入金から銘柄選定・売買・リバランス・税金最適化までをすべてサービス側が自動で行うタイプで、WealthNavi・SUSTEN・ON COMPASS・ROBOPRO・THEO+ docomoが該当します。一方、アドバイス型は最適なポートフォリオを提案するだけで、実際の発注は自分で行うタイプで、松井証券「投信工房」やSMBCロボアドバイザーの一部プランが該当します。手数料は投資一任型が年1.1%前後、アドバイス型は無料〜0.3%程度と差が大きく、「完全におまかせか・自分でも判断したいか」で選び方が変わります。
2026年最新 主要5社 スペック比較
まず全体像を把握するため、主要5社の基本スペックを横並びで整理します。
| サービス名 | 手数料(年率・税込) | 最低投資額 | 新NISA対応 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| WealthNavi | 1.1%(3,000万円超部分0.55%) | 10万円 | ○ 両枠対応 | 預かり資産No.1・DeTAX搭載 |
| SUSTEN | NISA枠 0.08〜0.30%/課税口座 完全成果報酬 | 1万円 | ○ 両枠対応 | 利益が出た時だけ手数料発生 |
| ON COMPASS | 0.9775%(信託報酬込) | 1,000円 | ○ 成長投資枠のみ | マネックス証券口座と連携 |
| ROBOPRO | 1.1% | 10万円 | × | AI市場予測で大胆に資産配分変更 |
| THEO+ docomo | 1.1% | 1万円 | × | 231コース/dポイント連動 |
同じ「投資一任型」でも、手数料の体系・NISA対応・運用思想がまったく異なる点が一目でわかります。WealthNaviとSUSTENは新NISAの両枠に対応している希少な存在で、税制メリットを最大化したい人の有力候補です。
手数料の仕組みと損益分岐ライン
ロボアドバイザーの手数料は「預かり資産×料率」の固定料金型と、SUSTENのような「成果報酬型」に分かれます。固定料金型は相場が下がってもしっかり徴収される一方、わかりやすく予算化しやすいメリットがあります。SUSTENの完全成果報酬型は、利益が出たときだけ報酬が発生し、課税口座では「黒字額×評価期間に応じた料率」、NISA口座では年0.08〜0.30%という低水準です。1年以上出金がない場合は最大年0.1%キャッシュバックされる仕組みもあります。預かり額別の実質コストを早見表で確認しましょう。
| 預かり額 | WealthNavi 年額 | ON COMPASS 年額 | SUSTEN(NISA・上限0.3%) |
|---|---|---|---|
| 100万円 | 11,000円 | 9,775円 | 800〜3,000円 |
| 300万円 | 33,000円 | 29,325円 | 2,400〜9,000円 |
| 500万円 | 55,000円 | 48,875円 | 4,000〜15,000円 |
| 1,000万円 | 110,000円 | 97,750円 | 8,000〜30,000円 |
同じ500万円を運用しても、WealthNaviとSUSTEN(NISA・低位)では年4万円以上の差が出ます。30年複利で考えると無視できない差額になるため、複利効果 シミュレーションと合わせて検討するのがおすすめです。
新NISA対応 早見表
2026年現在の新NISA対応状況を整理します。生涯1,800万円の非課税枠(成長投資枠1,200万円・つみたて投資枠最大1,800万円)をフル活用したい人は、対応サービスを優先しましょう。
| サービス | 成長投資枠 | つみたて投資枠 | NISA口座 手数料 |
|---|---|---|---|
| WealthNavi(おまかせNISA) | ○ | ○ | 年1.1% |
| SUSTEN | ○ | ○ | 年0.08〜0.30% |
| ON COMPASS | ○ | × | 年0.9775% |
| ROBOPRO | × | × | |
| THEO+ docomo | × | × |
つみたて投資枠でロボアドを使えるのは現状WealthNaviとSUSTENの2サービスのみです。一方で、つみたて投資枠は新NISAつみたて投資枠 おすすめのように自分で低コストインデックスを買えば信託報酬0.05〜0.1%で済むため、「成長投資枠だけロボアド・つみたて投資枠は自分で運用」というハイブリッド戦略も合理的です。
直近3年の運用実績 比較
2023年5月〜2026年4月の直近3年間でみると、SUSTEN(NISA)が全コース平均でトップ、続いてWealthNaviが安定して上位を維持しています。リスク許容度最大コースでもSUSTEN(NISA)が最上位、リスク許容度最小コースではWealthNaviが堅実な実績です。AI予測型のROBOPROは、相場の方向感が出た局面では大きく勝つ反面、レンジ相場では他社にやや劣る傾向が見られます。THEO+ docomoは231コースの細かさが魅力ですが、純粋なパフォーマンスでは他社にやや遅れを取りました。注意点として、過去の運用実績は将来を保証するものではなく、特に2024年以降の米国株高局面でのリターンに引っ張られているサービスもあります。
WealthNavi おまかせNISA の中身
WealthNaviは預かり資産・運用者数ともに日本No.1のロボアドバイザーで、世界約50か国・約12,000銘柄に分散投資します。最大の強みは「DeTAX(デタックス)」と呼ばれる税金最適化機能で、含み損のある銘柄を売却して譲渡益と相殺し、その日のうちに買い戻すことで税負担を圧縮します(NISA口座では適用外)。新NISAに対応した「おまかせNISA」では、成長投資枠とつみたて投資枠の両方を活用しながら、リスク許容度に応じた5つのコースから自動運用してくれます。手数料は年1.1%(3,000万円超部分は0.55%)で、預かり額が増えるほど料率は実質低下します。最低投資額10万円・1万円から積立可能で、まとまった資金で長期運用したい人に向く設計です。
SUSTEN 完全成果報酬型のメリット・デメリット
SUSTENは「利益が出たときだけ手数料が発生する」業界唯一の完全成果報酬型ロボアドバイザーです。課税口座では、評価期間中の黒字額に対して料率が発生し、損失が出た期間は手数料ゼロという仕組みになっています。新NISA口座では年0.08〜0.30%(税込)の低水準で、1年以上出金がない場合は最大年0.1%のキャッシュバックも受けられます。最低投資額は1万円から、つみたて投資枠と成長投資枠の両方に対応している点も強みです。デメリットは、強気相場で利益が乗ったときの手数料が固定料金型より高くなる可能性があること、サービス開始から日が浅く長期の実績データが限定的なことです。低コスト志向で新NISAをフル活用したい人には魅力的な選択肢といえます。
ROBOPRO と ON COMPASS の使い分け
ROBOPROは、株価指数・債券利回り・為替・コモディティなど40種類以上の市場データをAIに学習させ、毎月の資産配分を機動的に変更する積極運用型です。新NISAには非対応ですが、AIによる相場予測でリスクを取りに行きたい人に向きます。一方、ON COMPASSはマネックス証券が提供するロボアドバイザーで、信託報酬込みで年0.9775%と料率を低く抑え、最低1,000円から始められる手軽さが魅力です。新NISAは成長投資枠のみ対応ですが、マネックス証券口座内で個別株や投資信託も同時運用できるため、「ロボアドを核に、株や投信もそろえたい」人に向いています。投資信託の信託報酬 比較と合わせて、自分で買う場合との実質コスト差を確認しておくと納得感が高まります。
ロボアド vs 自分でインデックス積立
新NISAで自分でeMAXIS Slim 全世界株式(信託報酬0.05775%)を積み立てる場合と、ロボアド(年1.1%)に任せる場合では、毎月3万円を30年積み立てると約700万円の手数料差が生じる試算もあります。一方で、ロボアドはリバランス・税金最適化・複数資産クラスへの自動分散など、自分でやろうとすると手間と知識が必要な機能を全自動でこなしてくれます。「年1.1%の手数料を時間と心理コストの代わりに払う」と納得できるかが選択の分かれ目です。投資信託とETFの違いと合わせて、自分で運用する場合の選択肢も把握しておきましょう。
失敗TOP5 と申込み手順
ロボアドバイザーで損をしやすい典型パターンと、回避策をまとめます。
| 失敗パターン | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| ① 短期で売却 | 相場急落で慌てて解約 | 最低5年・できれば10年以上の長期運用が前提 |
| ② リスク許容度が高すぎ | 診断結果を最大にしがち | 下落耐性を冷静に評価。中位コースから開始 |
| ③ 手数料の複利インパクトを軽視 | 1.1%は誤差と誤解 | 30年で約700万円差。NISAは自分で運用も検討 |
| ④ NISA非対応サービスを大金で運用 | 20.315%の課税が発生 | 大口資金はNISA対応サービスを優先 |
| ⑤ 複数社に分散しすぎ | 管理が煩雑で乗換ロスも発生 | 原則1〜2社に絞り、年1回見直し |
申込み手順は各社共通で、①公式サイトでリスク許容度診断(5〜6問)→②口座開設(マイナンバーカード・本人確認書類)→③初期入金→④自動運用開始、の4ステップです。最短即日〜1週間で運用を始められます。月1回程度の運用報告を確認し、年に1度はリスク許容度を見直す習慣をつけると、長期で大きな失敗を避けやすくなります。
まとめ|2026年のロボアドバイザー選び
2026年のロボアドバイザー選びは、「新NISAをフル活用したい人はWealthNaviかSUSTEN」「最低コスト重視ならON COMPASSかSUSTEN」「AI予測でリスクを取りたいならROBOPRO」「dポイントを貯めたい・231コースから選びたいならTHEO+ docomo」という整理ができます。手数料・実績・NISA対応の3軸で比較表を見比べ、自分が「何を任せたいか」を明確にしてから1社を選ぶのが、長期成功への近道です。少額(1万円〜)から始めて運用感覚をつかみ、納得感が得られたら積立額を増やしていく流れがおすすめです。