新NISAの成長投資枠でETFを買うならこの5本|初心者が迷わない選び方

新NISAの口座は開設した。つみたて投資枠でオルカンも始めた。でも「成長投資枠」の240万円分が手つかずのまま――そんな人、多いんじゃないですか。

私も最初そうでした。個別株を買うほどの知識はないし、かといって放っておくのはもったいない。そこで調べていたら、成長投資枠こそETFが相性抜群だとわかったんです。

この記事の要点

  • 成長投資枠は年間240万円まで。ETFなら個別株より手軽に分散投資できる
  • 信託報酬0.077%〜0.308%の低コストETFを5本厳選
  • 「値上がり狙い」と「配当金狙い」で選ぶETFは違う
  • つみたて投資枠との使い分けパターンも紹介

そもそも成長投資枠って何?つみたて投資枠とどう違う?

新NISAには2つの枠があります。名前は難しそうだけど、イメージはシンプル。

つみたて投資枠は「毎月コツコツ貯金箱に入れる」感じ。成長投資枠は「ボーナスが出たときにドンと買い物する」感じです。

項目つみたて投資枠成長投資枠
年間上限120万円240万円
買える商品金融庁お墨付きの投資信託のみETF・個別株・投資信託・REIT
買い方積立のみ一括でもOK、積立でもOK
非課税保有限度額合計1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)同左
非課税期間無期限無期限

ポイントは「成長投資枠でしか買えない商品がある」こと。ETFや個別株に投資したいなら、成長投資枠の出番です。

知っておこう レバレッジ型や毎月分配型のETFは成長投資枠の対象外。選べるのは「まっとうな長期投資向き」の商品に絞られています。初心者にとってはむしろ安心材料ですね。

成長投資枠でETFを選ぶときの3つの基準

ETFの数は何百本もあるので、全部見ていたら日が暮れます。私が銘柄を絞り込むとき、見ているのはこの3つだけ。

信託報酬(コスト)は年0.3%以下か

信託報酬は、ETFを持っているだけで毎年かかる手数料のこと。たとえるなら、マンションの管理費みたいなもの。

100万円を20年運用した場合、信託報酬が0.1%と0.5%では約8万円の差が出ます。長期投資では「安い管理費のマンション」を選ぶのが鉄則。年0.3%以下を目安にしてください。

純資産総額は100億円以上か

純資産総額が小さすぎるETFは、途中で運用が終わってしまう(繰上償還)リスクがあります。人気のないお店が閉店するのと同じ。100億円以上あれば、まず安心。

自分の目的に合っているか

「値上がりで資産を増やしたい」のか「配当金を受け取りたい」のかで、選ぶETFがまるで違います。カレーを食べたいのにラーメン屋に入っても意味がないですよね。目的を先に決めるのが大事。

値上がり重視派におすすめのETF 3本

「配当はいいから、とにかく資産を大きくしたい」という人向け。長期で持てば持つほど複利の力が効いてくる銘柄です。

MAXIS米国株式(S&P500)上場投信【2558】

アメリカの代表的な500社に丸ごと投資できるETF。信託報酬は年0.077%と、国内ETFの中でもトップクラスの安さ。純資産総額は約4,500億円で流動性もじゅうぶん。

「投資信託のeMAXIS Slim S&P500(信託報酬0.0814%)と何が違うの?」と思うかもしれません。ETFは市場が開いている時間にリアルタイムで売買できるのが強み。指値注文もできるので、「この価格まで下がったら買う」といった細かい買い方ができます。

NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信【1321】

日本を代表する225社に投資する、もっとも歴史のある国内ETF。日本経済の成長を信じるなら、まずはここから。

米国株ばかりに偏ると為替リスクが気になるという人は、ポートフォリオの一部にこれを入れておくとバランスが取れます。

NEXT FUNDS NASDAQ-100連動型上場投信【1545】

Apple、Microsoft、Nvidia、Amazonなど、アメリカのテクノロジー企業100社に投資。S&P500より値動きは激しいけれど、過去10年のリターンはS&P500を上回っています。

「テクノロジーの未来に賭けたい」という人にはぴったり。ただし下がるときも大きいので、投資額は全体の2〜3割に留めておくのが個人的なおすすめです。

配当金が欲しい派におすすめのETF 2本

「毎年チャリンチャリンと配当が入ってくる実感がほしい」という人向け。新NISAなら配当金も非課税で受け取れるのがうれしい。

NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信【1489】

日経平均の構成銘柄から配当利回りの高い50社を集めたETF。信託報酬は年0.308%で、年4回の分配金あり。

個別の高配当株を50銘柄も自分で選ぶのは大変だけど、このETFを1本買えば自動でやってくれる。いわば「高配当株の幕の内弁当」みたいな存在です。純資産総額は約2,700億円と安定感も抜群。

NEXT FUNDS 日本高配当株アクティブETF【2084】

2024年に登場した比較的新しいETF。インデックスに機械的に連動するのではなく、ファンドマネージャーが「配当が高くて、かつ株価も上がりそうな銘柄」を選んで運用してくれます。

高配当と値上がり益の両方を狙えるのが魅力。ただしアクティブ運用なので、信託報酬はインデックス型より少し高め。成績がマネージャーの腕前に左右される点も知っておいてください。

つみたて投資枠との使い分け、3つのパターン

「結局、2つの枠をどう使い分ければいいの?」これが一番悩むところだと思います。

パターン1:コツコツ派(投資初心者向け)

つみたて投資枠 → オルカンかS&P500の投資信託を月10万円

成長投資枠 → 同じ投資信託をスポットで追加購入

いちばんシンプル。「商品選びで悩みたくない」人に向いています。

パターン2:バランス派(中級者向け)

つみたて投資枠 → オルカンを月10万円

成長投資枠 → S&P500 ETF【2558】に120万円 + 高配当ETF【1489】に120万円

値上がり益と配当金の両取りを狙う欲張りプラン。配当が入ってくる実感があるとモチベーションが続きやすい。

パターン3:攻め派(リスク許容度が高い人向け)

つみたて投資枠 → S&P500の投資信託を月10万円

成長投資枠 → NASDAQ ETF【1545】に100万円 + 個別株に140万円

テクノロジーセクターに重点配分しつつ、個別株でさらにリターンを狙う攻めの構成。投資経験がある人向け。

注意 成長投資枠だけで1,200万円の枠を全部使うのは注意。非課税保有限度額1,800万円のうち、成長投資枠は最大1,200万円まで。残り600万円はつみたて投資枠でしか使えません。バランスよく両方の枠を活用するのがベストです。

成長投資枠でETFを買う手順

実際の買い方は拍子抜けするほどカンタンです。

ETF購入の流れ

  • 証券口座でNISA口座を開設する(SBI証券・楽天証券・マネックス証券など)
  • NISA口座にログインして「成長投資枠」を選択
  • 買いたいETFの銘柄コード(例:2558)を検索
  • 「成行注文」か「指値注文」を選んで株数を入力
  • 注文内容を確認して発注。取引時間中ならすぐ約定

投資信託と違って、ETFは株と同じように1口単位でリアルタイム売買できます。朝に「今日は安いな」と思ったら、その場で買える。この手軽さが、ETFの良いところ。

よくある質問

Q. 成長投資枠で買ったETFの配当金に税金はかかる?

かかりません。新NISAの最大のメリットは、売却益だけでなく配当金・分配金も非課税になること。ただし「株式数比例配分方式」を選んでおく必要があります。証券口座の配当金受取方法を確認しておいてください。

Q. つみたて投資枠と成長投資枠、どっちを先に使うべき?

まずはつみたて投資枠から。月10万円の積立で年間120万円を埋めて、余裕があれば成長投資枠でETFや個別株を買い足すのが王道パターンです。無理に240万円を埋めなくても大丈夫。

Q. ETFと投資信託、どっちがいい?

「毎月自動で積み立てたい」なら投資信託。「自分のタイミングで安く買いたい」「配当金を現金で受け取りたい」ならETF。どちらが正解というわけではなく、自分の投資スタイルに合うほうを選べばOK。

Q. 成長投資枠で買ったETFはいつでも売れる?

はい、取引時間中ならいつでも売却できます。売却した分の非課税枠は翌年に復活するので、「間違えて買っちゃった」という場合でも取り返しがつきます。

まだ成長投資枠が空いているなら、まずはS&P500のETF【2558】を1口だけ試しに買ってみてください。実際に自分のお金で持ってみると、経済ニュースの見え方がガラッと変わります。