投資信託とETFの違い 比較 2026|初心者がNISAでどっちを選ぶか5つのポイント

この記事の要点

  • 投資信託とETFの一番大きな違いは、証券取引所に上場しているかどうかです。
  • 投資信託は1日1回の基準価額で売買、ETFは株と同じくリアルタイムで売買できますよ。
  • 手数料は一般的にETFのほうが少し安め、最低購入額は投資信託のほうが少額から始められます。
  • 新NISAのつみたて投資枠は投資信託中心成長投資枠ならETFも自由に選べます。

「投資信託もETFも、結局は何かの株や債券をまとめて買うものでしょ?じゃあ何が違うの?」という疑問、よくいただきますよ。確かにどちらも「いろいろな株や債券をまとめてパッケージにした商品」という点では同じです。たとえるなら、投資信託はお弁当屋さんが調理して届けてくれるお弁当、ETFは市場で並んでいるお弁当を自分で選んで買うイメージでしょうか。本記事では、初心者の方が新NISAでどっちを選ぶか迷ったときに役立つ5つのポイントを、やさしい例え話と比較表でご案内しますね。

投資信託とETFって何が違うの?基本のキ

投資信託とETFは、どちらもたくさんの投資家からお金を集めて、プロが運用するパッケージ商品です。1人で何百もの株を買うのは大変ですが、これらの商品なら数千円や数万円で「日経平均に含まれる225社」や「米国の代表500社」にまとめて投資できます。

ただし、「どこで売られているか」「どうやって売買するか」「いくらかかるか」が大きく違うんです。この違いを知らずに選ぶと、「思っていた使い方ができない」「手数料で損をしていた」ということになりがちですよ。

比較表|投資信託とETFの5つの違い

項目投資信託ETF(上場投資信託)
上場非上場証券取引所に上場
売買タイミング1日1回(基準価額)リアルタイム
注文方法金額指定指値・成行(株と同じ)
最低購入額100円〜1,000円〜1万円〜10万円程度
信託報酬(年)0.1〜1.5%程度0.05〜0.5%程度
分配金自動で再投資できる現金で受け取り(自分で再投資)
自動積立とても簡単対応していない証券会社が多い
新NISAつみたて投資枠多くの商品が対象ごく少数のみ対象

違い①|上場 vs 非上場の違い

投資信託は運用会社が直接販売する商品です。お弁当屋さんが調理して、銀行や証券会社の窓口で「いかがですか?」と売っているイメージですね。

一方、ETFは証券取引所に上場している投資信託です。トヨタやソニーの株と同じように、東京証券取引所などで売り買いされていますよ。市場に並んでいる商品から、自分で気に入ったものを選んで買うイメージです。

違い②|売買タイミングの違い

投資信託は1日1回、その日の市場が閉まった後に決まる「基準価額」で売買されます。注文を出した時点では、いくらで買えるかわからないんです。「今日の夕方の閉店価格でお弁当を買います」と予約するイメージでしょうか。

ETFは株と同じで、市場が開いている時間ならリアルタイムで価格が動きます。「いま1万円なら買う」「9,800円になったら買う」といった指値注文も可能です。価格を見ながら自分のタイミングで売買できる点が、ETFならではの魅力ですよ。

初心者が注意したいポイント

  • 投資信託は当日の15時までに注文すれば当日基準価額で約定します(ファンドにより異なる)。
  • ETFは取引時間中(平日9:00〜11:30、12:30〜15:00)しか売買できません。
  • 海外ETFは現地市場の取引時間に合わせるため、日本時間の夜間に売買する形になりますよ。

違い③|手数料の違い|信託報酬がコツコツ効く

長期投資でいちばん大切なのは、実は信託報酬です。これは保有している間ずっと、毎日少しずつ自動で引かれる「運用代行料」のような手数料ですよ。

信託報酬の差が30年でどれくらいになるか

100万円を運用利回り年5%で30年保有したと仮定して計算してみますね。

  • 信託報酬年0.1%(低コストETF)→ 30年後の手取り資産:約419万円
  • 信託報酬年0.5%(平均的な投資信託)→ 30年後の手取り資産:約374万円
  • 信託報酬年1.0%(高めの投資信託)→ 30年後の手取り資産:約324万円

同じ100万円・同じ5%運用でも、信託報酬の違いで約95万円の差が出ることがあるんです。

一般的にETFのほうが信託報酬は安めですが、最近はインデックス型の投資信託も「業界最安水準」をうたう商品が次々登場していますよ。たとえば「eMAXIS Slim 全世界株式」は信託報酬年0.05775%以内で、海外ETFと遜色ないレベルです。

違い④|最低購入額と自動積立のしやすさ

投資信託の最低購入額は、ネット証券なら100円から買えるところが多いです。お弁当の中身を「100円分だけください」と切り売りしてもらうようなイメージですね。毎月一定額を自動で買い付ける「積立設定」も簡単です。

ETFは1株単位での売買になるため、最低購入額は1万円〜10万円程度かかります。たとえば「NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信」なら1口約3万円、「iシェアーズ S&P500米国株 ETF」なら1口約4,000円ほどです。

自動積立の対応状況(2026年4月時点)

  • 投資信託:ほぼすべての証券会社で月100円〜の自動積立に対応
  • 国内ETF:SBI証券・楽天証券などで一部対応(売買手数料無料の銘柄もあり)
  • 米国ETF:SBI証券・楽天証券・マネックス証券で米株定期買付サービスあり

毎月コツコツ積み立てて「ほったらかし運用」をしたい初心者の方には、投資信託のほうが圧倒的にラクですよ。

違い⑤|分配金の扱い

分配金とは、運用で得た利益の一部を投資家に還元するお金です。投資信託とETFでは、この扱いが大きく違います。

投資信託は「再投資型」を選べば、分配金が自動的にそのファンドに再投資されますよ。複利の効果でお金が雪だるま式に増えていくイメージです。最近は「分配金を出さずに内部で再投資する」タイプ(無分配型)も多く、税金面でも有利です。

一方、ETFは法律上の制約で、分配金は必ず現金で支払われます。再投資したければ、自分で手動でETFを買い増す必要があるんです。これがちょっと手間ですし、再投資のたびに売買手数料がかかる場合もありますね。

新NISAでどっちを選ぶ?枠別の使い分け

2024年から始まった新NISAは、つみたて投資枠(年120万円)成長投資枠(年240万円)の2つの枠があります。それぞれ対象商品が違うので、使い分けが大切ですよ。

つみたて投資枠で使える商品

  • 金融庁が厳選した長期・積立・分散投資に向く投資信託(約300本)
  • つみたて投資枠の対象ETFはごくわずか(8本程度)で、現実的にはほぼ投資信託専用
  • 毎月の積立で「コアの長期資産形成」に使うのがおすすめ

成長投資枠で使える商品

  • 個別株(国内・海外)
  • 幅広い投資信託(つみたて投資枠の対象外も含む)
  • 国内ETF・海外ETF・REIT
  • 「分配金を受け取りたい」「テーマ型に投資したい」場合に便利

初心者の方におすすめの組み合わせは、つみたて投資枠で全世界株式や全米株式の投資信託を毎月積立、成長投資枠で気になるETFを少しずつ買い増すという方法です。コアの長期資産はほったらかし運用、サテライト部分は自分で選ぶという、メリハリのある運用ができますよ。

こんな方におすすめ|タイプ別の選び方

こんな方にはおすすめ理由
毎月コツコツ積み立てたい投資信託100円から自動積立OK
分配金を再投資したい投資信託(再投資型)自動で複利運用
NISAつみたて投資枠を使う投資信託対象商品が圧倒的に多い
分配金を生活費にしたいETF(高配当型)定期的に現金で受け取れる
取引タイミングを自分で決めたいETFリアルタイム売買・指値可
手数料を最小限にしたいETF or 低コスト投信信託報酬の最安水準
株式投資の経験があるETF株と同じ操作で売買可

選ぶ前のチェックリスト

投資信託 vs ETFを決める前の確認項目

  • □ 毎月の積立額(目安1万円〜)を決めた
  • □ 投資の目的(老後資金・教育資金・生活費補填など)を整理した
  • □ 新NISA口座を開設した、または開設予定の証券会社を決めた
  • □ つみたて投資枠と成長投資枠の使い分けを考えた
  • □ 信託報酬の上限ライン(年0.5%以下が目安)を意識した
  • □ 分配金は再投資したいか現金で受け取りたいかを決めた
  • □ 売買のタイミングを自分で見たいか、自動でいいか考えた
  • □ 投資先(全世界・米国・先進国・新興国など)の方向性を決めた

初心者向け|失敗しない始め方の3ステップ

「結局どっちを買えばいいの?」と迷っている方に、初心者の方が失敗しにくい始め方をご案内しますね。

ステップ1:まずは投資信託で少額スタート

毎月1万円〜3万円を、つみたて投資枠で低コストの全世界株式インデックスファンド(eMAXIS Slim 全世界株式など)に積立してください。これだけで世界中の約3,000社に分散投資できますよ。

ステップ2:1年運用してみて慣れる

1年ほど積立を続けると、値動きの感覚やNISA口座の操作にも慣れます。日々の値動きに一喜一憂しないメンタルを身につけてください。

ステップ3:慣れてきたら成長投資枠でETFに挑戦

余裕資金があれば、成長投資枠で気になるETF(高配当型・テーマ型・海外ETFなど)を少しずつ買い増してください。リアルタイム売買の感覚をつかめると、投資の楽しさが広がりますよ。

よくある質問 FAQ

Q1. 投資信託とETF、両方買ってもいいですか。

もちろん大丈夫ですよ。むしろ初心者の方には「投資信託でコア(基盤)、ETFでサテライト(補完)」という組み合わせがおすすめです。たとえばつみたて投資枠で全世界株式の投資信託を毎月積立、成長投資枠で高配当ETFを四半期ごとに買い増す、という形ですね。コア部分はほったらかし、サテライト部分は自分で選ぶというメリハリで、運用の楽しさも広がります。

Q2. ETFには「国内ETF」と「海外ETF」がありますが、どちらがいいですか。

初心者の方には、まずは国内ETF(東証上場)から始めるのがおすすめですよ。日本円のままで売買できて、取引時間も日中なので操作しやすいんです。慣れてきたら米国ETFに挑戦してみてください。「VOO(S&P500)」や「VTI(全米株式)」「VT(全世界株式)」は、信託報酬が年0.03〜0.07%と非常に安く、長期投資の定番銘柄になっていますよ。

Q3. 投資信託の「インデックス型」と「アクティブ型」どちらを選ぶべきですか。

初心者の方にはインデックス型がおすすめです。インデックス型は「日経平均」や「S&P500」といった指数に連動するように運用される商品で、信託報酬が年0.05〜0.3%程度と安めです。一方、アクティブ型はファンドマネージャーが銘柄を選んで運用する商品で、信託報酬が年1〜2%と高めになります。長期で見るとアクティブ型の7〜8割はインデックス型に勝てないというデータもありますので、まずはインデックス型から始めてください。

まとめ|まずは投資信託で始めて、慣れたらETFも

投資信託とETFは、どちらも「たくさんの株や債券をまとめて買えるパッケージ商品」という点では同じですが、上場の有無・売買方法・手数料・最低購入額・分配金の5つで違いがあります。毎月コツコツ積み立てたい初心者の方には投資信託、自分のタイミングで売買したい方や手数料を最小化したい方にはETFがおすすめですよ。新NISAでは両方を組み合わせて使えますので、つみたて投資枠で投資信託、成長投資枠でETFという使い分けが理想的です。まずは無理のない金額から始めて、長く続けてみてくださいね。